2012年06月15日

旅を終えて

日本に帰って一週間が過ぎた。



待ちに待った日本食を食いまくる。インターネットは音速だし至れり尽くせりだ。
一歩街に出ると綺麗で静か。お店に入れば完璧な温度で完璧な商品が完璧な接客の元に販売されている。これだけ見ても電気や物流のインフラがバケモン級であることがわかる。そして日本人の道徳心というか公共心はまるで訓練をされた軍人のように感じる。



しかしなんとなく寂しくもある。
道を歩いても客寄せのオヤジは群がってこないし、1万円札を出しても喜んでつり銭出してくれるし、客を引っこ抜くように乗せあげる暴走バスも見当たらないし、ハエも野犬も野牛もウンコもない。お店に入ってもぼったくりも怒鳴り声も聞こえず昼寝している店員もいない。



なんかつまんねえ。
あれだけウザかったオヤジたちがひどく懐かしく感じる。考えてみたら旅行中1日10人近くの見ず知らずの人と話していた。もちろん商売人以外で10人だ。ふらっと立ち寄った食堂にいたオヤジやバスターミナルで遅れたバスを待っていた時の横にいたおばちゃん、群がってくるガキンチョ・・・
外人だからと珍しがってくれたのもあるが、旅行中いろんなところでいろんな人がワイワイガヤガヤ話していた。笑ったり、喧嘩したり、泣いたり。
旅行中は単独ひとりぼっちだったがそんなに寂しくはなかった。市場の匂い、バスの匂い、人の匂い、剥き出しの生活がそうさせたのかもしれない。





今回の旅行で一番感じたのが「時間」だ。

日本は高度なシステムで全てが効率的だ。都会に行けば時間通りにあれだけの頻度で電車が来るようにすべてが数秒単位で動いている。時計がすべてのシステムの基本にある。
しかし他の国はというと時間はあってないようなもの。時間通りなんて滅多にないし、腹が減ったり眠くなったら客がいようとお構いない。暑かったら店は閉める。電車が遅れても誰も文句は言わない。ただぼーっと過ごす。

特にインドなんかは「朝、昼、夜」しかなかった。この3つの時間軸だけで生活していた。数分単位の感覚をもつ日本人の僕には考えられないことばかりだった。

便利で効率的だが時間に急かされるように生きる日本人、適当で非効率だが時間を気分や季節で自由に操れるインド人。そんな時間の感じ方もあるのだと思った。時間の概念を感じるなんてやはり外に出てみなくてはわからないことだった。





旅行中は毎日毎秒「決定」だった。常に何か考えていた。飯を食うのも宿を探すのもバスを予約するのも自己責任。ちょっと調べたり頭を使えば安かったり効率がよかったりする。あとで後悔することもたくさんあった。

しかし普段何気なく避けてきた責任を自分の身を持って体感できた。日本じゃあルーチン化されて曖昧だった責任は何時間も待つことになったバスターミナルの空を見れば一目瞭然だ。でもその失敗も楽しかった。

何が正解かは人やマスコミや流行に流されるのではなく、自分自身でリスクも背負って「決定」しなければならん!!とか思ってみたりした。4時間インドのバスターミナルにて思った。暇だったから。





3カ月7カ国を駆け抜けたなんちゃってバックパッカーだったが、本当に毎日最高だった。夢であった景色も見れたし、大して事件もなかったし、意外と何とかなったもんだ。

辛いこともあったが毎日7時には目が覚めるしいろんな人達とも出会えた。
ずっとこれだけを目標にここ数年間歯を食いしばって金を貯めて付き合いも最小限に抑えて暮らしていたせいか、本能的にこの旅を存分に皿舐めてまで味あわなくては割に合わん!!という持って生まれた貧乏性がガンガン発揮したのも無事に達成できた原因の一つと考える。

やっぱり人間はなにか目標を持って生きなくてはいけないし、生きがいを存分に楽しまなければいけないともつくづく思った。日本ではそれは「甘い!」と一蹴されるが白人と話しているとそうでもないようだ。これは個人主義バンザイの歐米さんとの違いではあるが、物質的に満ち足りた生活をもって是とするのか、苦労やリスクはあっても精神衛生上快活な生活を是とするのかを考えさせられる。
老後の不安や当面のなんとなくな不安を恐れて暮らすことは、結局確信もない未来を恐れて可能性を潰しているともいえる。明日隕石が頭にあたって死ぬかもしれないのに。



ともかくあまりにも楽しすぎたせいですこしネジがずれてしまったようだ。やたら考えさせられることばかりだったがおかげでいろんなを手に入れることが出来た。それくらい固定概念をぶっ壊された。それだけでもお釣りがくるくらいの収穫だったと思う。これからの人生の足しになるか全く無駄になるかは分からないが行ってよかったと思う。


だらだらと脈絡もなく書いたが最後にいえるのは日本は最高の国だということ。そしてそれは外から見ないとわかんないもんだということ。
でも立ちションできないのが辛い
posted by 小太郎 at 00:57| Comment(2) | さいごに | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
最後のシメがそれかい!(笑)
でもこの記事を読んで、息子が出来たら一人旅に出そうと思ったよ〜( ´ ▽ ` )
Posted by クワバラ チヒロ at 2012年06月15日 02:43
ありがとうございます。実際行ってみないとわかんないですもんね。ビールの旨さとか(^O^)
僕も子供できたら行かせたいというか、勝手に行ってしまうような子に育てたいもんです。
Posted by 管理人 at 2012年06月15日 11:37
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