2012年05月16日

ルアンパパーンで托鉢とサウナと、そしてビアラオと

5月15日
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5時半起床。我ながらノーストレスで最高の毎日ならこんな朝早くでも即覚醒できることに驚きを隠せない!人間とは正直な生き物である。


ルアンパパーンといえば托鉢。朝早く、何千人もいるお坊さんが街中を練り歩き市民たちから食べ物をもらう。そんな風景は写真とかでしか見たことがない。世界遺産の町で未だ微笑ましい光景が広がっているのがルアンパパーンの魅力らしい。



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けっこうお寺が多いところまで離れているため早起きしたが、ゲストハウスの門を出た瞬間に托鉢が平然と行われていた。
皆同じオレンジの衣に坊主頭、釜のようなものを持って綺麗な列を作って歩く。市民は竹でできたカゴにもち米やちまきを携え、その釜の中へちょこっとずつ投げ入れていく。お坊さん側は終始無言で差し出された米をさっと釜の蓋を開けて入れてもらう。


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このオレンジ色の大行列は圧巻だ。ここも実際に見なくてはわからなかった事が多くて面白かった。すべてのお坊さんたちが皆一斉に歩くのではなく、各お寺やグループごとに集団を作って歩くようで短いのでは7人くらいの列から100人以上はいるであろう長大な列まである。後ろから見ているとその列はまるで軍隊のように統制をとりながら竹籠を持った人たち目掛けてくねくね歩いて行く。道路の左右に人がいる場合は行ったり来たりするが、列は綺麗なまま。しかも後ろの方は小学校低学年くらいの小坊主さんが頑張って付いて行っている。

もらえるものはもち米がほとんどだが、たまにおかずやお菓子なんかも見られた。ほんとひとつまみずつ入れていくのだが、あれだけの人がいたら一体何合炊けば良いのやら。
一番思うのは、どちらも「してあげている」といった感情は一切なさそうなことだ。決して誰かに認められようと施しているわけでもなく、また乞食のようにも見えない。これぞ仏教の真髄なのか?



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インドやタイでも思うが生活があまりにも宗教と一体化しているため、正月や葬式ぐらいしか宗教と関わりがない日本人の眼には奇異に映る。しかし、皆それが「普通」であるのだ。だから托鉢中もオバチャンたちが世間話していたり、インドの火葬でも親父達がすぐ横でチャイ飲みながらダベっていた。日本では「罰当たりな!」とか「場所をわきまえろ!」とか言いたくなるような場所でも、そんな感じだった。宗教と生活の深いつながりがあるからゆえの光景なのだと思った。でもちょっと欲しかった・・・




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お坊さんの一番の大行列が大きな寺に吸い込まれていく。地図を引き出し調べるとワットシェントーン。むっちゃ有名なやつじゃん。20000Kipで入場。
タイでもよく見たとんがり屋根の寺。うーん、やっぱり日本の寺を見慣れている分、あんまりお寺って感じがしない。


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しかし、こちらの寺は装飾がすごく綺麗。日本や中国のように細かく写実的なものに比べ、金箔や派手な色で勢いのある装飾だ。仏像も金ピカでニンマリしている。


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キングギドラ!!!




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個性的な方々です。


金ピカで愛嬌のある簡素な作りに仏像が多い。この辺の優しいのほほんとした感じが出ているかも。



腹減った。外人向けではない安い食堂がなかなか無い。市場に潜り込む。ここはラオス人がわんさか。いろいろ見ていると、面白いものを見つけた。

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ナウシカが見たら泣くでしょう


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後ろ手縛られている罪人風のトカゲちゃん


ここで10000KIPのカオソーイ。まあ安い方になるのかな?
全然足らないのでサンドイッチ所望。


午後から雨が降ってきたので宿で停滞。ネットで調べてもラオスはなかなか良い情報が出てこない。そこがラオスなんでしょう。
こんな日は部屋でゆっくり読書に限る。なんてったって僕の蔵書は100冊を云うに超えており、しかもどんどん継ぎ足されている。旅行好きでさらに読書バカの人は是非7型以上のタブレット(やっぱりiPadが綺麗。今度Kindleが出るらしい。)を持っていくことをおすすめする。前にも書いたが、青空文庫を使えば恐らく一生かかっても読み切れないほどの本が無料で読める。

夏目漱石や太宰治などの有名どころから、南方熊楠や折口信夫みたいなマニアックな人、そしてレーニンや石原莞爾まで津々浦々魑魅魍魎跋扈する青空文庫は旅行者の図書館なり。
しかし電子書籍はどうも頭に入りにくい。最初はせっかくだしためになりそうな難しい本を旅行中に読破してやろうと意気込んでいたが、いかんせん移動中にしかも電子書籍だから結局は小説とか軍記物がおもしろい。
荷物を重くする最大の要因の本。紙でなけりゃダメだという人も一向あれ。今は大杉栄の「獄中記」。ちなみに中国ではぜひ中島敦の「山月記」「李陵」を。風情があってお勧めです。



夕方、天気悪し。プーシーとかいう山の上からの眺めがいいと聞いていたが、こう雲ばっかじゃあどうしようもない。
基本この街はやることがないので、数少ない寺以外の面白そうな場所、赤十字のサウナにでも行こうかなと思っていたら、古本屋でチェンコーンで出会った日本人夫婦とばったり。どうやら考えは同じだったようだ。
本当は夕方にフェイスブックで連絡をとって待ち合わせでもしようかと前の日に決めていたが、ビール好きが辿る道は同じく赤十字サウナだったようだ。


赤十字のサウナは薬草サウナと銘打っており、簡素な作りだが10000KIPで久しぶりの「健康的」なことができる。考えたら酷使してきた身体に最近の暴飲暴食。悪いものがいっぱい溜まっていそうなので、リフレッシュ&ダイエットをかましてやろう。
まずタオルと腰巻をもらい、荷物は学校の下駄箱みたいな棚にぶち込み(鍵がある)、更衣室で着替える。
サウナは2室あり、男女分かれている。割と狭いが5人くらいは入れる。さらに薬草茶という怪しい飲み物(HOT)は飲み放題だ。
中は至って普通のサウナ。薬草のせいか変な匂いはあるが、少しはいっているだけでドバっと汗が出る。薬草の効能なのか日本のより良い感じだ。
しかもこのサウナ内で日本人に遭遇。4人中3人が日本人という奇跡の構図がラオス人のおっちゃんを気まずくさせる。
結局、3人で色々話しながら上がったり出たりを繰り返す。ああ、なんか身体が軽くなった気がする。

さあ、ビールを入れに行こう!!!


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4人で昨日の皿にもり放題の店に。なぜか春巻きが別料金になっていたが、結局払わなくても何も言われなかった。春巻きの存在感っていったい・・・
サウナ後の絞られたスポンジのような身体にビアラオを流し込む。やっぱりサウナ後はビールですな。みんなで飲むと酒もうまい!

サウナで出会った学生君の宿で明日のクアンシーの滝までのツアーを予約する。安かった。40000KIPなり。値切ったけどおばちゃんにうまくかわされた。
そのあとひっさしぶりの買い物。おみやげを買う。まあ値切ってはみたが、何かが足りない。だいたいナイトバザールといっても外国人しか来ないので相場も高いし何となく決まっている感じ。しかし、何かが足りない。

もっとガメついて来いよ!!

インドや中国でのあの強烈なぶっかけ料金と驚異的商売上手な店員たちと戦ってきただけにラオス人は物足りない。まず、客引きしないし、値段すぐ下ろすし、笑顔だし、ノータッチだ。中国では「出てけ!!!」と怒鳴られ、インドでは「調子のんじゃねえよ日本人が!!」と肩をどつかれた。そんなスリルと水面下の駆け引きはもう味わえないのか・・・少し残念な気がする。考えたらたった数百円の為に怒鳴り合うのはなんと情けない事かと毎回後悔するが、世界ではそれで引いちゃあいけねえ。ベトナムは片鱗あるから期待しよう。



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さっきあんだけ食ったのに腹が減った。もう開き直って我慢はしない。空腹で起きる朝は相当つらい。
市場にあるお皿もり放題屋さんへ。こっちは聞いてた通りの油ギットギト。でも世は満腹じゃ状態にはお陰様でなり申した。



帰り道、暗闇からぬっと人影。だいたいこういうのはヤバイ客引きだろう。
案の定、怪しい兄さんが「ブンブンレディ?」ときた。何じゃそりゃ?
兄さん曰く「スモール ラオスレディ!」

「貴様!俺がロリコンに見えるのか!?俺は石田ゆり子みたいな年上のお姉さんがタイプだぞ!!」と言ってやりたいが僕には英語で訳すのが不可能な長文なのでそのまま断る。

彼はすかさず第二撃を放つ。「マリファナ?」
ネパールでもインドでもタイでもラオスでもしょっちゅう現れる、「お薬販売」。最近富士薬局でもそんなに見ねえぞ。
ふと疑問が。いくらなんだろう・・・
ちょっと興味本位に聞いてみた。
「200000KIP!」
2000円くらいか。高いのか安いのか?さいなら〜。

薬買うくらいならサンドイッチとビアラオをサウナ上がりにいただくわい!!
posted by 小太郎 at 10:58| Comment(0) | ラオス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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