2012年05月21日

サムヌアからハノイまで。失敗だらけのベトナム入国。

5月19日
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7時半、トゥクトゥクでバスターミナルへ。
8時半、サムヌアに向けて出発。
ラオスは南部もいいらしいが、ベトナム縦断は絶対したかったのでハノイに向けて発つ。ポーンサワンからハノイの直行便国際バスもある(300000KIP)が、ものすごく時間がかかり、アクシデントや謎の長休憩でいつ着くかもわからず、さらにさらに国境越えたら「ハノイまでのチケットを買え!」なんていう詐欺もあるらしく、体力的にもしんどそうなので手前のサムヌアに一泊することに。


ちなみにベトナムは僕がこのアジア旅行のために予行練習で訪れた、初海外にして己の耐久度実験場であった。
そして最初の入国の際、Eチケットを航空券と勘違いして出し続け、結局賄賂(値切って10ドル)払って何とかゲートを抜けられたという悲しい過去がある。
ベトナムはノービザで15日いれるが、とても面倒な国で空路で入国の場合は帰国時の航空券チケットを提出しなきゃならん場合がある。


今回は陸路入国&陸路でカンボジア出国予定なのでそんなこと関係ねえや!!と開き直っていたら、なんとサムヌア(ナーメオ)からのベトナム出国情報を調べていたら追い返されたとの情報あり。なんでも「ビザないんやったらどんな理由あっても帰りのチケットださなあ行かしまへんで!!」らしい。
さらに入国ゲートの職員から賄賂よこせと言われたり、闇両替させられたりという話も聞く。嫌な情報とすんなり行けたよって情報が咲き乱れるベトナム国境。
ああ、明日はどうなることやら・・・


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バスは8時間かけてサムヌアへ。相変わらずの絶景。写真がちゃんと撮れなかったのがとても悔やしい。ポーンサワンを出ると後は延々と山道。ぐねんぐねんの峠道をひたすら進む。さすがに酔うので読書もそんなにできないが音楽聞きながら車窓を眺めるのも贅沢かな。
峠道にぽつんと集落がある。集落といっても山の稜線上の僅かな窪みに家が建っているので、すごいとこでは両サイド切り立った崖のような場所さえあった。北岳のテン場を思い出す。
道路は一応アスファルトっぽかったが、一歩村に入ると赤茶けた土の道。そこで子供たちが男の子も女の子も関係なくわいわい遊んでいる。父親の子供の頃の写真を思い出した。こんなところで遊んでいる写真があったなあ。


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休憩。カオピャック(トマト入り)を食らった後、果物を買う。



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このなんともグロテスクな表面とは裏腹に甘い汁が照らされた眩い白き肌を持つ・・・って名前忘れた。ご夫婦に教えてもらったんだけど何だったかな?まあうまいです。ライチっぽい。しかもこの量で50円!
この旅行で思ったが、「日本に帰ったら果物買えないや・・・」
日本の果物は品種改良もされているし管理も完璧なのでたしかにうまいが高すぎる。インドもマンゴーとかむっちゃうまくて1個30円しなかったし、100%フルーツジュースも50円くらいだった。物価って怖いね。
旅先で会う日本人と話すとよく物価の話になる。100円で大盛りチャーハン食えたり、100円で果物1キロ以上買えたり、300円でシングル泊まれたりと格安で外国では金持ちに一気にランクアップされるが、いざ日本に帰ったら・・・

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夕闇迫るラオスの山並み。日本に似てるかな?

とにかく日本人に生まれた良かった。サンクスおっかさん。インド人で仲良くなった宿の子と話した時、彼は20歳にもなるのに隣の大きな街すら行ったことがないといった。余暇に金回せるだけでも幸せなことなのだ。スポーツにしろ旅行にしろ外食にしろそれだけでも幸せだと思わなければならない。食うや食わずの貧しい人々は昼間から酒を飲んで騒いでいる観光客を見てどんなふうに思っているのだろう?その酒すら一日働いてやっと買えるくらいの人たちはどう思うのか?日本ではまず考えもしなかったことだが、そりゃ強盗もするわなと思う。首にぶら下げてあるカメラが彼らの年収を遙かに超えているなんてことはザラだ。
これで貧困問題なんてのには首は突っ込まない。人間は結局運のようだ。それより結構な確率から日本人に生まれた良かったなあと率直に思う。ということで日本人メリットを使わずしてどうするか!!と長々と書きましたが、旅の言い訳の1つに入れておこう(^O^)



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バスは山道を登ったり降りたりしながら進む。運ちゃんがDVDをセット。

まずはいろんな歌手のPV。ホームビデオで撮ったんじゃないかくらいの画像。そして歌がみんな同じに聞こえるくらいの民謡調。おお辛い・・・なぜなら音が半端なくでかい。

つぎはコメディー。こちらもホームビデオ風。内容はダメ亭主が嫁さんにこっぴどくやられる話しっぽい。ただ釜で頭を殴られたりコケたりするだけ。笑いどころが一切わからない。でもラオス人大爆笑!
う〜ん。ドリフを見せてやりたい。おそらく死者が出るくらい笑わせることができるはずだ。

最後はドラマ。昔話っぽいホームビデオ風画像。こちらも台詞が全部歌でしかも民謡調。ゲロ吐きが多いと聞いていたから、運転手の後ろという好位置を占めていたのが災いして大音量の民謡に晒されながらバスは行くのであった・・・



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サムヌアは17時に着いた。そしてバスターミナルは市街地より遠い丘の上にあった。歩いて市街地へ。サムヌアは織物が有名らしいが興味なさすぎるのでとりあえず宿さがし。結構高いと調べはしていたがむっちゃ高い。談合しやがって・・・
最初に覗いた宿は60000KIP。ここで韓国人の女性がいたので「わたくしめは貧しき旅人、わたしのようなものでも泊まれます安き宿はありましょうか?」と尋ねると「この辺はむっちゃ高いから無理ね。ここも高いけど綺麗だからおすすめよ!」と悲しき返事。
周辺を探すも40000KIPが最安、100000KIPもザラ。結局最初の宿BOUNHOMEにする。60000KIPだが、WIFI付きで風呂トイレ。この旅始まってトップスリーに入る超綺麗な部屋。タオル、石鹸、トイレットペーパー付きでホットなシャワーが速射。TVまでついとるがな!まあラオス最後だしと合理化す。

しかしなぜかWIFIが部屋では使えずロビーのみ。そこで韓国人の女性とお話。ラオスで1ヶ月ゆっくり旅しているらしい。今まで会った韓国人はみんな一箇所か一国を長い時間かけて旅していた。沈没がブームなのかな?超競争社会らしいし大変なのかな。


明日は鬼門のベトナム入国の儀。いざ行かん社会主義国家特有の公務員の懐へ!!!!

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頑張ってね。



5月20日

7時起床。後のごったごたを象徴するような曇り空。旅の「読み」の怒涛の連続失敗が始まろうとしていた。
まずバスターミナルへ。ベトナム行きのチケット売り場へ。(昨日ついた時には閉まっておった。)
売り場の姉ちゃんに「ベトナム行きたいんだけどハノイまでおいくら万円??」と聞くと真横から「300000KIPでっせ兄貴!」と明らかにベトナム人の男がしゃしゃり出る。

くそボッタクリが!と突き飛ばし、店の姉ちゃんに再度聞くと「300000KIPですぅ。」と気まずそうに言った。
料金表を見ると確かに・・・なぜだ!!!昨日、ポーンサワンからハノイまでも300000KIPだったのに、1KIPも減ってねえじゃん。なんちゅう料金体系。


ベトナム人のよく見たら顔に無数の傷があるおっかない兄さんがしたり顔。ちくしょう、昨日一日は何だったんだ。110000KIPと宿泊代が泡と消えた。
しかし、いくら外人料金だからって非道すぎるわ。もしかしたらベトナム国内に入ったら安くなるかもという一縷の光を信じて、タンホアという途中の街までの180000KIPもしまするチケットを買う。

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8時。さらにイカツイスキンヘッドに傷だらけの顔の運ちゃんと先ほどのしたり顔とともにバスが出る。途中で客と荷物をどんどん詰め込んでいく。インドもそうだが、長距離バスが日本でいう宅急便の役割を占めているというかアルバイトというかをしている。しかしこのベトナムバスの荷物の入れ方が常軌を逸している。バスの上、トランクはもちろん、座席の下、通路までびっしり荷物。その上に満員の人間。こりゃたまらん。生きた鳥とかニンニク何十キロとかすでにカオスすぎる荷物とベトナム・ラオス人を満載し、おまけで日本人とフランス人のお姉ちゃんを乗せて恐ろしい山道へと向かう。

横の親父が完全に犯罪者顔、タブレットをしきりに覗き見、舌なめずりとかしちゃう。車内はうるさいし、変な匂いする。そして何がすごいかというとベトナム式運転。この山道を昨日のラオス人ドライバーの2倍の速度でぶっ放す!!カーブでは常にクラクションで対向車を威嚇し、町中でもスピードは緩めない。なんどか鶏や牛を轢きそうになる。

でも景色は相変わらず良い。巨大な奇岩が筍のようにボッコボコ生えており、ロッククライマーなら天国だなあという感想が残りそうもないくらいぶっ放す。


スッキスキの道で何故か渋滞。まさか・・・・ネパールでも見たことあるような・・・・
嫌な予感だけは的中するものだ。


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おばけとうぼくがあらわれた。




なんじゃこのモンスター級の倒木は!!
中国ではダンプがみぞに落ち、ネパールではストライキ、そしてラオスでは倒木。試練が多いほど燃え上がるのは色恋沙汰だが今は違う。早くタンホアについてバスの時間を調べないといけないのに。
ここからは毎度おなじみ渋滞突破の問題解決民族観察。
ショベルカーがすでに来ていた。
ベトナム&ラオス連合軍は何人かの大声で支持しまくるおっちゃんに対して寡黙に言うとおりに動く人が多い。そして渋滞でもめげないのは各国共通。やっぱ主張は押し通すくらいのほうがいいのかも。日本だったらどうするのかな?

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作戦1 ショベル作戦


ビクともしません・・・


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作戦2 人海戦術


太い枝を切って軽くしようにもなかなか切れません。


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作戦3 渡河作戦


こっち側は少しどかせたので反対側へ河を越えて進みます。
ショベルカーの移動方法を始めてみたが、
段差があったらショベルで杖みたいにして進むのが面白かった。(暇)


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渡河作戦は1時間くらいかかり、その間にも人力作戦と並行して行う。



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最終的に人力で切れ目を入れておいた枝をショベルの一撃で折り、
やっとのことでどかせたのは3時間半後・・・・





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暇だったので近場で遊んでいた子供たちと戯れる。



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実はみんなお仕事中でした。邪魔してごめん。





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だいぶ遅れてやっとナーメオ。イミグレーションだ。嗚呼緊張する。出国は瞬殺。バスで国境を渡る。一応名前は国際バスだからね。


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歩いても渡れます。立ちションまで出来る。




いざ、入国。
厳重にバックの中をチェックされ、ドキドキで入国審査。

スタンプ、ぽーん!!
えっ?終わり!?


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拍子抜けするほど優しく終わった。行き先すら聞かず世間話のみ。あんだけビビって損した。運が良かったのか?しかしこのどさくさでカメラのキャップを紛失する。指紋付きそうで怖い。

ベトナムに入るとさらにすっ飛ばす。しかもこのベトナムバス。長い休憩は一切しなかった。遅れたからかしらないがションベン休憩2回のみ。ジュースとお菓子買うくらいしかできない。腹減って死ぬかもしれないとおもったので、店で買物も英語通じねえ。ちまきっぽいのがあったので「ライス?」と聞くとうなづく。1ドルで購入す。

さあハラ減ったとそのバナナの葉でくるまれた物を開封すると、どす黒い餅が!!!
なんじゃこりゃ!!ってくらい気味悪い食い物。味は中にカロリーメイトみたいなのが入っててなんとも言えない味。横の怪しいオヤジが鼻息フンフン言わせながらじっと欲しそうに見つめていたので一個あげると、生まれてこの方こんなに喜んだ人の顔を見たことがないくらいの笑顔でばくついた。結局何だったんだろう。


遅れに遅れて21時、タンホアに。ここで乗り換えのようだ。ハノイまで4時間。悩みどころだ。ここで泊まって朝出るか、ハノイに深夜に着くか。ここでもう面倒なのでハノイ行きに乗ることに。さすがに首都だからマクドナルド的なとこで一晩明かそうと思った。これが最大の過ちだった。

ばれないと思ってシレーっとハノイ行きバスに近づくと、ベトナム兄貴に捕まり「乗りたいんだったらカネを払いな坊や!!」と言われる。残り120000KIPだそうだ。畜生、ボッタクリじゃないかと愚痴りながら「あっし、今10USドルしかねえんです。ATMあればいいんですけど・・・」といって10ドルで勘弁してもらう。たぶん、こんなので了解するんだからそんな料金設定なのだろう。

4時間、寝台バスの通路で寝かされハノイへ。ここがどこだかもわからず、さらに客引きが半端ない。1時だぞ!寝ろよ!わあインド以来の鬱陶しさ・・・
フランス人のお姉ちゃん捕まえてとにかくATMまで一緒にタクシーで行くことに。メータータクシーを喧騒の中捕まえると、客ひき同士で大喧嘩をはじめるわでもうヘトヘト。
ATMは何件か周るも金が入ってないものばっかり。さらにATM内で蚊帳吊って寝てる親父までいるし。フランス人姉ちゃんは泣きそうだしヘロヘロになる。

やっと金を降ろし、タクシーで中心街へ。ドンスアン市場とホアンキム湖の辺が安宿が多いのでその辺まで頼む。「近い近いよ。」と言いながら多分変な道通ったりでタクシー代が一人500円くらいに。運転手を問い詰めるも英語サッパリだしでもうどうでも良くなってきた。
フランス人姉ちゃんが「もうヘトヘトよ。早く休みたいわ。部屋シェアしません?」といってきた。さ、さすが白人。なんと大胆な!!でも財布にはかなりやさしい話だし、向こうもこっちも恐らく同じ人間とは思っていなさそうなので了承し、真夜中のハノイをほっつき歩く。
しかししかし、宿は全部閉まっている。当たり前か。しかもマクドナルド的な24時間の店は大通りにも一つもなく唯一空いていた宿は17ドル!!ベトナムは宿代が半端なく高いのです。

まあシェアなら安いのでそこに決める。ああ、長い長い一日だった。判断ミス連続でポーンサワンから考えると3000円近くスッテしまった。やはり事前にしっかり調べましょう。

部屋は超リッチ。エアコンにテレビに湯沸かし器まである。二人共空腹の極みなので緊急非常食のカロリーメイトをあげる。向こうからネスカフェのコーヒー頂く。寝る時はさすがに緊張するかもと思ったが、速攻で爆睡してた。

反省点
・結局300000KIPのバスだがポーンサワンからだと(夜行となる。)途中でイミグレが開くまで何時間も待ったという話や途中で乗り換えのチケットを買わされたという話を聞くが、サムヌアで一泊よりは1700円安い。
・またハノイのバスターミナルを調べてなかったので結構遠かったのに夜中なのでタクシーとなる。昼についてバスなら安かった。
・夜中は宿が空いていない。


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まあ景色でも見てさ

ということで疲れを理由に楽な方ばっかり選んだので判断ミスばっかりとなったベトナム入国は非常に疲れた。肝心のイミグレーションはなんともなかった。
計画的に行きたいものです。
posted by 小太郎 at 15:56| Comment(0) | ベトナム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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